翌2月4日、午前中にMさん宅に伺ってハープの梱包を一緒にしていただく約束をしていたので、その前にちょこっと観光。
この日も雨だったので地下鉄の一日乗車券を購入。2つ乗ってスフォルツェスコ城へ。朝早いので観光客もまばら。
ここの紋章はアルファロメオのマークにも使われています。
頑強そうなお城。
突き抜けていくと公園が広がり、雨でもジョギングやお散歩のわんちゃんの憩いの場のようです。
楽器のミュージアムがあるようなので行ってみようと上ってみるとチケットは下で買うんだよ、と言われて出直し。おっちゃん入口でチケット売ってぇなぁ、と思いながらどこがチケット売り場なのかを探し出しとりあえずミュージアムに入ってみました。
館内がらがら。係の人がやたらに多く、響く館内に係の人たちのおしゃべりが響き渡っています。順路もよくわからないし、不安ながらも戻って来ました。が、楽器はどこにもなかった!別のミュージアムだったのでしょうか??
Mさんのお宅ではハープにプチプチを巻き、ソフトケースに入れ、さらにプチプチを巻き、段ボールの箱に入れ、ガムテープでぐるぐる巻き。Mさん手際がいい!
梱包が終わったところで11時半。
さて、やっぱりスカラ座、行ってみようかな。
この日の公演(ドン・カルロ)は開演時間が早いので当日券に並ぶのも早いかも、と12時過ぎにスカラ座脇のチケット売場に行ってみると、すでに行列が。
ここで1時間待ち。1時になると係のおばさんがやって来て、並んでいる順番に身分証明書を見せて表に名前を書き込んでもらいます。「この番号を覚えておいてまた3時半にここに来て」ということ。覚えておくのね??はい。
3時半まで少し時間があるのでカドルナの駅で途中下車し、チョコのお土産少しとスーパーで果物だけ買って一度ホテルへ。一日乗車券ありますからね。
カドルナ駅です。緑。
一休みしてまた地下鉄でスカラ座へ。一日乗車券ありますからね。
3時半に行ってみると今度は並ばず人だかり。これをどうさばくのだろう?と思っていると4時過ぎになって係のおばさん。番号を呼ばれた順に前に行きます。パスポートを見せて本人と確認できたらそこでもらったのがこの整理券。さっきくれたらよかったのに、と思いますがそういうものなのですね。
今度はその整理券を持って番号順に並びます。待つこと30分。全員に整理券が配られたらいよいよ1番の人から窓口でチケットを購入します。15ユーロ。
ここまででもすっかりくたびれましたが、周囲はみんな老いも若きも楽しそうにおしゃべりしながら並んでおられました。おしゃべりには参加できなかったけど、運命共同体のような連帯感がどこかに生まれます(^-^)
開演時間が6時半。時間を潰すには中途半端に疲れそう。夜のオペラ公演に備えて少しでも寝ておきたかったので、片道15分くらいなのでまたホテルへ戻る!一日乗車券ありますからね。
外食する元気もなく、ホテル近くのスーパーで温かいラザニアを買い、ホテルで軽食。これが案外美味しかった。そしてしばしの休息。
6時過ぎの街。土曜日の夜。人が多いです。
夜のスカラ座。
ガレリア(天井桟敷)席は正面入口から入れません。脇の入口から階段を上ります。
私の席は最上階の一番後ろですから座るとこんな景色。
立ったり座ったり。
この日の半日をすべて費やした価値のあるオペラでした。中でもフィリッポⅡをうたったフルラネットには痺れました!オケの音も素晴らしい。よく見えないけど音響は最上階が一番いいのかも。ただ、日本時間ではちょうど深夜の時間帯ですから眠気の周期が襲ってくる。6時半開演で終演は11時半を回っていました。大満足なひと時でした。
オペラが終わってドゥオーモ前の広場に来るとお月様が出ていました。
一日乗車券、最後の出番でホテルに帰り、いよいよ明日は大荷物抱えて帰国です!
(つづく)